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2022.06.08JIS A 1481-3 分析方法のご紹介①アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析担当です。分析担当では、引き続き「アスベストの分析方法」について、ご紹介いたします。アスベスト(石綿)の定量分析の1つに、JIS A 1481-3(X線回折装置法)があります。定量分析では、物質中に含まれる成分などの量を調べています。JIS A 1481-3は、X線回折装置を用いて検体中のアスベストの含有率(割合)を調べる分析です。この含有率は、検量線法という方法で求められます。より正確な分析結果を得るため、基底標準吸収補正法という方法で補正も行っています。今回は、これらの方法の中から検量線法についてご紹介いたします。例えば、リンゴがたくさんあったとします。たくさんのリンゴを段ボールに分けましたが、いくつ入っているか分かりません。そのリンゴを1つずつ数えるのはとても大変です。そこで、リンゴの入っている段ボールの重さから、リンゴの個数を調べてみましょう。では、どのように調べればよいのでしょうか。まず、段ボールの中に決まった個数のリンゴを入れ、その重さを量ります。 次に、リンゴの個数を変えて何度か繰り返してグラフを作成します。 すると、このようなグラフが完成します。完成したグラフをもとに、段ボールの重さからリンゴの個数を調べることができます。それでは、実際に段ボールの重さを量ってリンゴの個数を調べてみましょう。 段ボールの重さを量ってみると、12.5kgでした。グラフから読み解くと、リンゴの個数は25個ということが分かります。このリンゴの個数と段ボールの重さのグラフのように、異なる2つの単位から作成したグラフの直線を検量線といいます。段ボールの重さからリンゴの個数を調べたように、検量線を使って調べる方法を検量線法といいます。以上が、検量線法についてのご紹介でした。次回は、基底標準吸収補正法についてご紹介いたします。【ARA】では、JIS A 1481-3による定量分析についても対応しております。建材中のアスベスト(石綿)の判定についてお困りの際は、ぜひ【ARA】にお問い合わせください。ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう尽力いたします。ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで!お気軽に0120-766-507までご連絡ください!Read More
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2022.05.20JIS A 1481-2 分析方法のご紹介アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析担当です。 分析担当では、引き続き「アスベスト(石綿)の分析方法」について、ご紹介いたします。前回の記事でご紹介した通り、アスベストの分析はJIS(日本産業規格)で定められており、JIS A 1481-1~JIS A 1481-5の5つの分析方法が存在します。その中から、今回はJIS A 1481-2(X線回折分析法、位相差・分散顕微鏡法)について、ご紹介いたします。JIS A 1481-2の分析では、検体を粉砕した後、X線回折装置、位相差・分散顕微鏡による分析を行い、それらを併せてアスベストの含有(有無)を判定します。 分析の流れとしては・・・1.検体の受領2.前処理 3.X線回折装置による定性分析 4.位相差・分散顕微鏡による定性分析 5.分析結果の判定 6.分析結果の報告 このような手順を踏んで、アスベストの含有(有無)を判定し、お客様に分析結果をお届けします。 ◆JIS A 1481-2の分析の特徴について、もう少し詳しくご紹介いたします。【前処理】 検体を粉砕して、粉末状にします。 また、検体によっては、灰にしてから粉砕することがあります。 【X線回折装置による定性分析】 前処理で作製した粉末を薬品で処理し、X線装置を使って分析を行います。 (※ 粉末を薬品で処理せず、そのまま使用することもあります。)【位相差・分散顕微鏡による定性分析】 前処理で作製した粉末を使って、プレパラートを作製し顕微鏡で分析を行います。 粉末中の粒子を合計3,000粒子に到達するまで、1粒子ずつカウントします。【分析結果の判定】 X線回折装置と位相差・分散顕微鏡の分析結果から、 下記のチャートをもとにアスベストの含有(有無)の判定をします。 再分析を行うときは、【位相差・分散顕微鏡による定性分析】をやりなおします。・JIS A 1481-2の分析のメリット 顕微鏡を使った人間の目による分析だけでなく、X線回折装置を使った機械的な分析の 両方を行うことで、客観的な分析をすることができます。・JIS A 1481-2の分析のデメリット 検体を粉砕するため、層別の分析をすることができません。 また、JIS A 1481-1と比べた場合、工程が増えてしまうことから、納期が長くなり、 料金が高くなってしまいます。 以上がJIS A 1481-2の分析の特徴のご紹介になります。【ARA】では、JIS A 1481-1、JIS A 1481-2どちらの分析方法も対応が可能です。JIS A 1481-1による分析の場合、追加料金を頂かずに層構造の写真を報告書へ掲載させていただいております。以上のことから、【ARA】では、JIS A 1481-1による分析をおすすめさせていただいております。建材中のアスベスト(石綿)の判定についてお困りの際は、ぜひ【ARA】にお問い合わせください。ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう尽力いたします。 ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで! お気軽に0120-766-507までご連絡ください!Read More
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2022.05.11採取・分析コースのお申込みについてアスベスト調査分析株式会社【ARA】です。 簡単、手間なく、確実なアスベスト調査・分析の会社です。 アスベスト調査分析株式会社【ARA】はYouTubeチャンネルを開設しました! YouTubeチャンネルにて【令和4年4月1日~】石綿事前調査結果報告システム【義務化】を公開中です! (37) 【令和4年4月1日~】石綿事前調査結果報告システム【義務化】 - YouTube 今後も投稿予定ですので、よろしくお願いいたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今回は、弊社の「採取・分析コース」のお申込みについてご案内します。 1.書面調査、2.現地調査を行う知識や経験をお持ちの方であっても ①アスベストかもしれない建材に触れることに抵抗のある方。 ②検体数が膨大になった際、採取から外注したい。※短時間で多数採取しなければならない場合など 上記①②のようなご要望をお持ちの方に多くご依頼いただいております。 ①採取・分析依頼申込フォームかお電話でご依頼ください。 お申し込みいただきました後、弊社よりお客様へご連絡させていただき、より詳しく建築物に関する情報を承ります。 ②お見積り書を作成いたします。 検体採取の場所、部位、分析する検体数などに基づき、後日お見積もりを提出いたします。 ③弊社が検体を採取に伺います。 お見積もりにご同意いただき正式に発注となりましたら、アスベスト調査分析株式会社の採取スタッフが現地に赴き、検体を採取いたします。 ④分析後、分析結果が届きます。 検体採取後は弊社の分析専門スタッフが速やかに検体を分析し、分析が完了しましたら、分析報告書を後日お送りいたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 2022年4月13日の記事にて、「分析コースのお申込みについて」を投稿させていただきました。 分析コースご希望の方はそちらの記事も是非ご覧ください。 ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで! お気軽に0120-76-6507までご連絡ください!Read More
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2022.04.14JIS A 1481-1 分析方法のご紹介はじめまして、アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析担当です。 分析担当の記事では、アスベスト(石綿)の分析方法や使用機器などについて掲載する予定です。今回のテーマは「アスベストの分析方法」について。 アスベストの分析はJIS(日本産業規格)で定められていて、 JIS A 1481-1 ~ JIS A 1481-5の5つの分析方法が存在します。 -1および-2はアスベスト含有の有無(定性分析) 定性分析:アスベストが入っているかの判断をする分析 -3~-5はアスベスト含有量(定量分析) 定量分析:含有していたとき、どの程度の量があったかを調べる分析 上記の分析方法が記載されています。 その5つの分析方法の中から、JIS A 1481-1について、今回は簡単にご紹介します。JIS A 1481-1はISO(国際標準化機構)に基づいて考案された分析方法を、内容をそのままに工業標準化法により日本向けに制定されたもので、分析方法としては国際的に評価されています。また、塗材などの層が複数存在する建材であっても、JIS A 1481-1の分析方法であれば、層別でアスベストの含有を判定することができます。その他にも、天然鉱物中に不純物として含まれるアスベストの含有を判定することができます。 分析の内容としては、主に実体顕微鏡と偏光顕微鏡を用いてアスベスト含有を判定を行います。分析の流れとしては・・・1.検体(建材等)の受領 2.実体顕微鏡による観察・プレパラートの作製 ~実体顕微鏡による検体の観察イメージ~ 実体顕微鏡とは、純粋に視野を拡大して観察するための顕微鏡です。 上の画像のように検体全体を観察します。 実体顕微鏡の観察では、拡大して見える繊維の確認と偏光顕微鏡観察のためのスライドを作成します。 3.偏光顕微鏡によるアスベスト含有の判定 ~偏光顕微鏡によるアスベストの判定~ 偏光顕微鏡では、検体中の鉱物やアスベストの繊維に光を当てることで、 アスベストの繊維の特性(形状や色など)からアスベストかどうか判定します。 4.分析結果の報告 このような手順を踏んで、アスベストの含有を判定し、お客様に分析結果をお届けします。JIS A 1481-1の特徴として、視覚的にアスベストの分析を行うため、 他の分析方法(JIS A 1481-2)と比べ、一般的に短い納期と料金で結果をお届けすることができます。 JIS A 1481-2と比べて、なぜ納期を短くできるのか?なぜ料金を安くできるのか? これらの疑問に関しては、今後更新予定のJIS A 1481-2にて詳しくご紹介いたします。 最後に弊社のJIS A 1481-1とJIS A 1481-2の分析方法を比較した表を掲載いたします。どの分析方法で分析を行うべきか、悩んだ際は参考にしていただければと思います。 層 別 天然鉱物 国際的評価※1 料 金※2 納 期※2 JIS A 1481-1〇〇〇安短 JIS A 1481-2××△高長 ※1:JIS A 1481-1の分析は、ISO22262-1に準拠した分析方法です。 ※2:一般的にJIS A 1481-2に比べて、短い納期と料金で対応することができます。 建材中のアスベスト(石綿)の判定についてお困りの際は、ぜひ弊社にお問い合わせください。皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう尽力いたします。 ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで! お気軽に0120-766-507までご連絡ください!Read More
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2022.04.13
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分析コースお申込みについてアスベスト調査分析株式会社【ARA】です。 簡単、手間なく、確実なアスベスト調査・分析の会社です。 令和4年4月1日施行された事前調査に関するアスベスト法改正については皆さんご存知でしょうか。 解体等工事前にアスベスト(石綿)含有に関する事前調査結果を各自治体と労働基準監督署に報告することが義務付けられます。(電子申請) さらに、前述の電子申請とは別に事前調査結果報告書としての保存義務も生じます。 そのため、アスベストが含まれているか否かをきちんと確かめる必要があります。 今回は、弊社の「分析コース(JISA1481-1)の場合」のお申込みの仕方についてご案内します。 ①プランをお選びください。 JISA1481-2、JISA1481-3については別途、料金と納期をお問い合わせください。 標準プランとスピード仕上げの2つのプランをご用意しています。 ②お支払方法をお選びください。 弊社ではお支払方法を、オンライン決済と銀行振込からお選びいただけます。 A.ネットショップでのご注文 クレジットカード、AmazonPayなどオンライン決済ご希望の方はネットショップからご注文ください。 今後さらに様々なオンライン決済が対応可能になる予定です! ※ネットショップ注文は『分析コース』のご依頼のみご利用いただけます。 B.申し込みフォームからのご注文 銀行お振り込みをご希望の方は、申し込みフォームからお願いいたします。 必要事項をご記入の上、ご注文ください。 ③検体をご用意ください。 分析コースでは検体採取はお客様ご自身でお願いしております。 確かな検査の為に正しく採取をお願いいたします。 詳しくは、HPの検体採取マニュアルをご覧ください。 ④【分析依頼・検体採取履歴書】【検体】を同梱し、お送りください。 詳しくは発送マニュアルをご覧ください。 ⑤分析後、分析結果証明書が届きます。 お選びいただいたプランに合わせて速報PDFをお送りします。 後日、分析結果証明書を郵送いたします。 採取マニュアル、発送マニュアル、電子申請の手引き(動画)など 皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう 尽力いたします。 ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで! お気軽に0120-76-6507までご連絡ください!Read More -
2022.04.13
- 一般
- 分析
- 採取
- 調査
- 除去
【ARA】会社紹介・ご挨拶初めまして! アスベスト調査分析株式会社、略してARA(Asbestos Research Analysis)と申します。 マスコットキャラクターの「ARAちゃん」です! 当社はお客様の抱えるアスベスト(石綿)問題解決の一助となるべく生まれた、調査分析の専門会社です。これからはアスベスト(石綿)のことを始め、法改正や必要な対応、そしてアスベスト(石綿)除去工事についても皆様にお知らせしていきますので、よろしくお願いいたします。 まず初めに、事業紹介を兼ねて当社の強みやできることについて、お伝えいたします。 社名のとおり、アスベスト(石綿)にまつわる総合的な課題に対応可能な当社は、法改正によって令和3年(2021年)4月1日より既に義務化となった建築物など石綿含有建材の事前調査から、石綿含有建材の自社ラボでの分析、そして令和4年(2022年)4月1日から新たに義務化となった事前調査の電子システム報告に則った報告書作成まで、ワンストップでサービスを提供できます。 【ARA業務領域】 〇事前調査 ・書面調査 ・現地調査 ※法律で調査方法が明確化されました! 〇試料採取 ・レベル1、レベル2、レベル3、外壁仕上げ塗材の全てに対応 ・写真撮影で安心管理 〇検体分析 ・JIS A 1481-1、JIS A 1481-2、JIS A 1481-3 ※ARAは材質ごと(層別)の定性分析(1481-1)が得意です! このように層別にアスベスト含有の位置をお伝えします。 〇事前調査報告書作成 ・建材一覧表 ・石綿分析結果報告書 報告書サンプルです。 ・採取位置図 ・有資格者 etc. 以上の流れは、全て建築物石綿含有建材調査者など有資格者が行っております。特に事前調査に関しては、令和5年(2023年)10月1日に施行される「アスベスト(石綿)の有無の調査を有資格者が行うことの義務化」に既に対応しております。 採取についても、石綿作業主任者が行います。分析においても、石綿分析技術評価事業の各評価区分で合格した者がアスベスト(石綿)建材を分析します。 更に、全国のARA支店(東京、埼玉、神奈川、北陸(金沢)、中部(愛知)、大阪、福岡)から、全国各地へ伺うことができます。 安全で安心できるアスベスト(石綿)調査・アスベスト(石綿)分析をモットーに、日々の業務に取り組んでいます。 また、石綿事前調査でアスベスト(石綿)含有が判明した場合、グループ会社との連携によりアスベスト(石綿)除去工事もご案内が可能です。グループ会社は、湿式工法(水を使ったアスベスト(石綿)除去)による特許を持つ会社であり、石綿飛散、石綿ばく露を防止するアスベスト(石綿)除去工事を安心してお任せすることができます。 まさにアスベスト(石綿)対応の総合会社として、アスベスト(石綿)調査・アスベスト(石綿)分析・アスベスト(石綿)除去といったアスベスト(石綿)三拍子のお困りごとには、ARAへお気軽にお声がけいただければと思います! 今回はご挨拶ということで簡単ではありますが、アスベスト調査分析株式会社の代表的なトピックを交えご紹介いたしました。 今後このブログでは、事前調査など各トピックに焦点を当てていき、皆様の疑問を晴らし、不安や悩みを軽くするよう努めてまいります。次回の更新をお待ちください。 ご質問やお問い合わせは、フリーダイヤル:0120-766-507までお電話ください!Read More