輸入前確認・日用品の確認に使える、ARAの「製品分析コース」のご案内
「アスベスト(石綿)」というと、解体工事やリフォームなど、建材に関わる話を思い浮かべる方が多いと思います。実際、石綿問題の中心は建材です。
一方で最近、ARAには 建材以外の製品や物品について、
「この製品、石綿が入っている可能性はありますか?」
「輸入して販売したいが、事前に確認したい」
「念のため検査しておきたい」
といったお問い合わせが増えています。
この記事は、特定の製品やメーカーを批判するためのものではありません。また、不安を煽ることが目的でもありません。
「気になったときに、冷静に確認できる手段がある」そのことを分かりやすく整理するためにまとめています。
なぜ“建材以外”の石綿(アスベスト)相談が増えているのか
最近は、海外製品を含めて様々な商品が身近になり、ネット通販でも簡単に手に入ります。便利になる一方で、原材料や製造背景の情報が十分に得られず、判断が難しいケースもあります。
特にご相談が増えやすいのは、例えば次のような物品です。
粉状・砂状のもの(扱い方によっては舞いやすい)
繊維状のもの
マスクやフィルターのように“捕集”に使うもの
玩具や日用品など、生活の中で使うもの
ARAでもこれまで、珪藻土バスマット、鉛筆の黒鉛、災害派遣時に使用したマスク・フィルター類をはじめ、さまざまな物品について石綿の有無確認のご相談を受け、分析してきました。最近話題になっている カラーサンド も、その流れの中でお問い合わせが増えているものの一つです。
ARAへのご相談は「法人」が中心。でも個人の方ももちろん対応しています
最近ARAにいただくご相談は、海外製品を輸入して取り扱う 企業様からのご相談が中心になっています。体感としては 10件に1件程度が個人のお客様という割合です。
ただ、これは「個人の方は対象外」という意味ではありません。個人のお客様からも、
家庭で使うものが気になる
子どもが触れる用途なので念のため確認したい
情報が錯綜していて判断できない
といった理由で、実際にご相談をいただいています。
法人のお客様は「輸入前の事前確認」や「取引先への説明材料」として、個人のお客様は「家庭内の不安を確認に変えるため」に、それぞれの目的で分析をご利用いただくケースが多い、というのが実態です。
まず大切なこと:石綿は見た目だけでは判断できません
石綿(アスベスト)は、見た目だけで判断するのが難しい物質です。また、ネット上の情報だけで結論を出してしまうと、必要以上に不安が大きくなることもあります。
もし「少し気になる」と感じた場合は、まずは落ち着いて、
使用を一旦控える
粉が舞う使い方を避ける
必要なら分析で確認する
という判断が現実的です。
ARAの正式サービス:「製品分析コース」のご案内
ARAでは、建材以外の製品・物品について石綿の有無を確認したい方向けに、正式に 「製品分析コース」 を提供しています。
■ 製品分析コース(建材以外の石綿分析)
料金:25,000円+税(1検体)
納期:5営業日
対象:建材以外の製品・物品
粉体・砂状・繊維状のもの
マスクやフィルター等の捕集材
玩具・日用品など※「これは対象になりますか?」という段階からご相談可能です。
本コースは、お客様から送付いただいた 試料(サンプル) を対象に、石綿の有無を確認するサービスです。
【重要】製品分析コースの注意点(誤解防止のため)
ここは誤解されやすい点なので、あらかじめ明記します。
1)日本には「製品専用」の石綿分析手法が十分に整備されていません
国内で一般に用いられる石綿分析手法は、基本的に建材中の石綿分析を前提としたものが中心です。
そのためARAの製品分析コースでも、建材向けの分析手法である JIS A 1481-1 の考え方・手順を参考にしながら、送付いただいた試料を分析しています。
2)分析結果は「送付されたサンプル」に対する結果であり、製品やロットを保証するものではありません
製品分析コースは、あくまで送付されたサンプルに石綿が含まれる可能性があるか(有無)を確認するサービスです。
同じ商品名であっても、
製造時期
ロット差(原材料・製造工場・仕様変更など)
混ざりムラ
使用状況・保管状況
などにより、状態が異なる場合があります。
そのため、分析結果は製品そのものや市場に流通している全ロットの安全性を保証するものではありません。
相談するか迷ったときの目安
「分析したほうがいいですか?」という相談も多いのですが、次のような場合は“確認”の価値が出やすいです。
室内で使用する
子どもが触れる用途
粉が舞う可能性がある
情報が錯綜していて判断しづらい
輸入前に社内判断の材料を揃えたい
取引先への説明根拠が必要
「大丈夫かどうか」を曖昧なまま抱え続けるより、必要であれば淡々と確認して、判断できる状態にすることが大切です。
個人のお客様へ(別の窓口もご用意しています)
ARAでは法人様からの輸入前確認のご相談が中心ですが、ご家庭で使う製品について「念のため確認したい」という個人のお客様のご相談も承っています。
個人の方向けには、通常のご相談窓口に加えて、ふるさと納税(返礼品)としてアスベスト分析をご利用いただける窓口もご用意しています。
「個人でも依頼できるの?」という方は、そちらの案内記事もぜひご覧ください。※ARA公式Instagramでも、ふるさと納税での受付についてご案内しています。
最後に:不安を煽らず、“判断できる材料”を増やすために
石綿(アスベスト)は、どうしても言葉だけが一人歩きしやすいテーマです。ARAとしては、不安を大きくする発信ではなく、
「気になったときに、確認できる手段がある」という事実を、必要な方へ分かりやすく届けたいと考えています。
「これ、分析できますか?」その段階からでも構いません。お気軽にご相談ください。
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