
2022
05.20
アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析担当です。
分析担当では、引き続き「アスベストの分析方法」について、ご紹介いたします。前回の記事でご紹介した通り、アスベストの分析はJIS(日本産業規格)で定められており、JIS A 1481-1~JIS A 1481-5の5つの分析方法が存在します。その中から、今回はJIS A 1481-2(X線回折分析法、位相差・分散顕微鏡法)について、ご紹介いたします。JIS A 1481-2の分析では、検体を粉砕した後、X線回折装置、位相差・分散顕微鏡による分析を行い、それらを併せてアスベストの含有(有無)を判定します。
分析の流れとしては・・・1.検体の受領2.前処理 3.X線回折装置による定性分析 4.位相差・分散顕微鏡による定性分析 5.分析結果の判定 6.分析結果の報告 このような手順を踏んで、アスベストの含有(有無)を判定し、お客様に分析結果をお届けします。
◆JIS A 1481-2の分析の特徴について、もう少し詳しくご紹介いたします。【前処理】 検体を粉砕して、粉末状にします。 また、検体によっては、灰にしてから粉砕することがあります。 【X線回折装置による定性分析】 前処理で作製した粉末を薬品で処理し、X線装置を使って分析を行います。 (※ 粉末を薬品で処理せず、そのまま使用することもあります。)【位相差・分散顕微鏡による定性分析】 前処理で作製した粉末を使って、プレパラートを作製し顕微鏡で分析を行います。 粉末中の粒子を合計3,000粒子に到達するまで、1粒子ずつカウントします。【分析結果の判定】 X線回折装置と位相差・分散顕微鏡の分析結果から、 下記のチャートをもとにアスベストの含有(有無)の判定をします。
再分析を行うときは、【位相差・分散顕微鏡による定性分析】をやりなおします。・JIS A 1481-2の分析のメリット 顕微鏡を使った人間の目による分析だけでなく、X線回折装置を使った機械的な分析の 両方を行うことで、客観的な分析をすることができます。・JIS A 1481-2の分析のデメリット 検体を粉砕するため、層別の分析をすることができません。 また、JIS A 1481-1と比べた場合、工程が増えてしまうことから、納期が長くなり、 料金が高くなってしまいます。 以上がJIS A 1481-2の分析の特徴のご紹介になります。【ARA】では、JIS A 1481-1、JIS A 1481-2どちらの分析方法も対応が可能です。JIS A 1481-1による分析の場合、追加料金を頂かずに層構造の写真を報告書へ掲載させていただいております。以上のことから、【ARA】では、JIS A 1481-1による分析をおすすめさせていただいております。建材中のアスベストの判定についてお困りの際は、ぜひ【ARA】にお問い合わせください。ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう尽力いたします。
ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで!
お気軽に0120-76-6507までご連絡ください!
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