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ARABlog

2022.12.23
  • 分析

JIS A 1481-4 分析方法のご紹介

アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析チームです。

分析チームでは、引き続き「アスベストの分析方法」について、
今回は偏光顕微鏡を用いたJIS A 1481-4の定量分析をご紹介いたします。

JIS A 1481-4の定量分析は偏光顕微鏡や電子顕微鏡を用いて検体中のアスベストの
含有率(割合)を調べる分析です。

この分析方法は国際標準であるISO規格をもとに作成されたものです。

現在、海外ではこの偏光顕微鏡による定量分析が一般的ですが、
日本国内ではX線回折装置を用いた定量分析が多く用いられています。


JIS A 1481-4の分析の流れをまとめると、大きく4つの項目に分類されます。
   ①.検体の秤量、前処理 
   ②.懸濁液中のアスベストの重さを算出 
   ③.沈殿物、浮遊物中のアスベストの秤量 
   ④.検体中のアスベストの含有率を算出 




 ①.検体の秤量、前処理 
最初に分析で使用する検体の重さを量り、
下記の前処理を行ってアスベスト以外の粒子を可能な限り取り除きます。

検体の溶液懸濁液沈殿物、浮遊物に分離し、アスベストの重さを調べていきます。



 ②.懸濁液中のアスベストの重さを算出 
(1)懸濁液をフィルターで少量ろ過し、偏光顕微鏡によるポイントカウンティングを行います。


【偏光顕微鏡によるポイントカウンティング】
偏光顕微鏡の視野は下記図のように十字の目盛りが表示されます。
この十字を用いて、懸濁液中のアスベストとアスベスト以外の粒子の割合を調べます。


下記図は偏光顕微鏡の視野をマス目の十字と見立て、
一定の間隔で顕微鏡の視野を移動させたものを表した図です。


こちらの図では視野の十字に重なったアスベスト、アスベスト以外の粒子を
それぞれ、(アスベスト)、(アスベスト以外の粒子)で表しています。

ポイントカウンティングでは、この十字と重なったポイントを一定のポイント数になるまで
カウントし、アスベストとアスベスト以外の粒子の割合を調べることができます。

(※ アスベストの規制値である 0.1%超を保証するために必要なポイント数が決められています。
   アスベストのポイント数 20ポイント または、アスベスト以外の粒子のポイント数 13,000ポイント
   この数値は統計的な信頼度を保証するためのもので、前処理の結果で変化することがあります。)


(2)残った懸濁液をフィルターでろ過し、懸濁液中の粒子の重さを量ります。


(1)と(2)の結果から懸濁液中のアスベストの重さを算出することができます。


例として、懸濁液からろ過した粒子の重さが120mg、
アスベストのポイント数:20ポイント、アスベスト以外の粒子のポイント数:220ポイントの場合、

このように、懸濁液中のアスベストの重さは 10mgだと分かります。




 ③.沈殿物、浮遊物中のアスベストの秤量 
回収した沈殿物浮遊物をそれぞれ乾燥させ、実体顕微鏡による観察を行います。
実体顕微鏡で確認できるアスベストの繊維を回収し、その重さを量ります。




 ④.検体中のアスベストの含有率を算出 
懸濁液沈殿物浮遊物に含まれるアスベストの重さを
懸濁液中のアスベスト:A、沈殿物中のアスベスト:B、浮遊物中のアスベスト:C としたとき、
下記のように検体中のアスベストの含有率を算出することができます。

例として、懸濁液中のアスベストの重さが 10mg、沈殿物中のアスベストの重さが 10mg、
浮遊物中のアスベストの重さが 5mg、前処理前の検体の重さが500mgの検体があった場合、



このように、検体中のアスベストの含有率が 5.0%だと分かります。
以上が偏光顕微鏡を用いた定量分析の流れとなります。



最後にJIS A 1481-4による分析のメリットとデメリットをご紹介いたします。

【メリット】
偏光顕微鏡や実体顕微鏡を用いて、人間の目でアスベストの判定を行います。
そのため、X線回折装置では対応することができなかった、天然鉱物の不純物として
含有するアスベストについても定量分析を行うことができます。

【デメリット】
前処理やポイントカウンティングの工程が多く、分析に時間や手間が掛かってしまいます。
また、分析者によってカウントに差が生じやすく、結果にばらつきが発生する恐れがあります。


以上の理由から日本国内ではX線回折装置を用いた定量分析が一般的です。
【ARA】におきましても、JIS A 1481-4の定量分析は現在対応しておりませんが、
建材中のアスベスト(石綿)についてお困りの際は、ぜひ【ARA】にお問い合わせください。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
皆様の『知りたい』『わからない』に真摯に迅速にお応えできるよう尽力いたします。
ご相談、調査、分析のご下命はアスベスト調査分析株式会社【ARA】まで!
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